汗の基礎知識

汗と言えば暑いときにかくものというイメージがありますが、実はそればかりではありません。

会社や学校のプレゼン前で緊張しているときなどに、手が汗ばんだりしませんか?

また、テレビ番組の食レポなどでも、激辛カレーを食べている芸人さんが額や鼻の頭に汗をかいていたりしますよね?

このように、汗には夏のように外気温が高いときや、運動をして体温が上がったときだけでなく、緊張・興奮したときにかく汗や、辛いものを食べたときにかく汗などもあります。

汗が出る場所は2種類:エクリン腺とアポクリン腺

汗は皮膚に分布している汗腺という器官から分泌されます。

汗腺にはエクリン腺アポクリン腺の2種類があり、それぞれの汗は性質が異なっています。

エクリン腺は全身のいたるところに分布しており、エクリン腺から出る汗のほとんどは水分で構成されています

主に体温調節のために分泌される汗であり、分泌された直後は無臭の汗です。肌表面に存在する細菌に分解されると臭いが発生しますが、これはいわゆる「汗臭い」と呼ばれる臭いであり、わきがの臭気とは異なります。


対して、アポクリン腺は体の限られた部分に存在しています。特に腋の下に多く、耳の中や胸まわり、デリケートゾーンなどにも分布しています

アポクリン腺は第二次性徴(思春期)に入ると大きく発達しますが、その量には個人差があり、遺伝性であると言われています。

エクリン腺から出る汗は無色透明ですが、アポクリン腺から出る汗は白っぽく濁って見えることがあります。アポクリン腺にはタンパク質や脂肪分が多く含まれているからです。こういった物質が皮膚表面の常在菌のエサとなって繁殖を促すことで、独特の臭気を発生させます。

アポクリン腺の汗は、もともとは異性を惹きつけるためのフェロモンの役割を果たしていたと言われていますが、これがいわゆるわきがの臭いの原因です。

そのため、アポクリン腺の量が多い人は、わきがを発症しやすいと言われています。

汗が出る要因は3種類:温熱性・精神性・味覚性

汗が出る要因は、大別すると3種類あります。暑いときに汗をかく温熱性発汗、緊張・興奮したときに汗をかく精神性発汗、辛いものを食べたときに汗をかく味覚性発汗です。



温熱性発汗


「外気温が高い」「激しい運動をした」などの理由で体温が上昇したときに、体温調節のためにかく汗です。

主にエクリン腺から発汗するため、全身いたるところから汗が出ます。

分泌された汗が乾いて体表面から気化するときに、熱が一緒に放出されることで体温を下げる働きがあります。

精神性発汗


精神的な緊張や興奮が原因でかく汗です。「手に汗握る」「冷や汗をかく」などの慣用句のもととなった発汗機能です。

精神性発汗が起こる場所は、手の平、足の裏、腋の下などの限られた部位です。エクリン腺とアポクリン腺の両方が関わっており、短時間で汗を分泌します。

多汗症・わきがの人の中には、この精神性発汗に特に悩まされる人が多いです。

味覚性発汗


スパイスの効いた辛いものや酸味の強いすっぱいものなど、味覚に対する刺激の強いものを食べたときにかく汗です。主にエクリン腺から発汗します。

味覚性発汗が起こる部位は顔に多く、額や鼻などに汗が出やすいです。

刺激に反応して反射的にに起こる一時的な発汗であり、食べ終わると汗が引くのも特徴です。


>>デオエースの口コミと効果をチェックする